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「バーチャルメディア工房ぎふ」とは!

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在宅就業支援団体等活性化事業は終了しました。

在宅就業支援団体等活性化事業

在宅での仕事を希望する障害者の方々の就業機会が拡大・定着するには、それを支援する活発な活動が不可欠として、厚生労働省が大臣の登録を受けた在宅就業支援団体または一定の要件を満たして障害者の在宅就業を支援する団体が事業の活性化を図る場合に、その費用の一部を助成する「在宅就業支援団体等活性化助成金」を創設し、当法人は平成25年2月に受給資格の認定を受け事業をすすめています。

    【事業概要 】

  1. 在宅就業障害者の希望に応じた就業の機会を確保する業務
  2. 在宅就業障害者がその業務を適切に行うために必要な知識及び技能を習得するための職業講習又は情報提供
  3. 在宅就業障害者がその業務を適切に行うために必要な助言又は支援機器の貸与等その他の援助
  4. 雇用による就業を希望する在宅就業障害者に対する雇入事業所の開拓、就労支援機関等の紹介等の必要な助言その他の援助
  5. 就業機会確保等業務又は支援事業に掲げるいずれかの事業を行う者に対し、同業務及び同事業のノウハウを伝達する事業
  6. その他、在宅就業障害者の就業機会の確保に資する事業

この事業は、就業を希望する障害者を対象に、行政や民間企業などのクライアントとの間で、企画・営業・受注・作成・納品といった業務の指導・調整を行い、就業能力を有する障害者の育成と自立・社会参加活動を支援することを目的としています。

バーチャルメディア工房ぎふが取り組む事業と概要

1.在宅就業障害者の希望に応じた就業の機会を確保する業務

「障害者優先調達推進法」ガイドブック PDF版在宅就業障害者に安定した収入を得てもらい、事業本来の支援活動が適正に行えるよう、当「活性化事業」の活用により、在宅就業障害者への業務量の確保・増加に努め、また、従来から事業所を対象に、障害者の「在宅就業支援制度」の理解と普及・啓発用の一環としてガイドブック(冊子)を作成しました。

平成25年4月施行の「障害者優先調達推進法」では、国や地方公共団体などが、物品やサービスを調達する際、障害者就労施設、在宅就業支援団体等から優先的に購入するよう推進が図られています。

この冊子をもとに、「障害者優先調達推進法」についてご理解頂き、障害者就労施設や在宅就労支援団体等からの優先的・積極的な物品の購入および役務の調達を推進していただくとともに、私どもバーチャルメディア工房ぎふにおいて、平成10年より取り組んでいる「重度障害者の在宅就業支援」についてもご理解を頂けましたら幸いです。

2.在宅就業障害者がその業務を適切に行うために必要な知識及び技能を習得するための職業講習又は情報提供

在宅就業障害者に対するスキルアップのための情報提供や講習について、「めまぐるしく進化していくIT社会の変化する中、少しでもその動向に併せた業務への対応が出来る為の技術」、「職業意識・マナー等に関する項目を加えた研修」を講師に、企業の人事担当者や事業所等に働く障害当事者を外部講師として迎えして研修会を実施しました。

(1)スキルアップの勉強会・技術研修会

勉強会風景1「スキルアップ技術研修会」に向けて、在宅就業障害者の底上げのためにタブレットを使用した、Androidの勉強会を定期的に実施しました。参加者にはプログラミングの初心者の方も多く、テキストやサンプルを使用しながらプログラムの基礎をしっかりと学習しました。また、在宅での自主学習はSNSのFacebookで勉強会のコミュニティを立ち上げ、個人では解決できない問題が発生したら、コミュニティを通して意見交換をし情報を共有しながら学習に取り組みました。その後は、外部講師を招き「スキルアップ技術研修会」を数回にわたり実施しました。

勉強会風景2

(2)職業意識・マナー研修会

在宅就業障害者を目指す方のために、障害者在宅就労部門における専門家として幅広くご活躍中の、松尾様に企業で働く現状を講演していただきました。

 日時 平成25年10月10日 木曜日 13時30分~15時30分
 場所 ソフトピアジャパンセンター10階 会議室1
 講演
 「在宅就業障害者の就労のあり方 ~企業で働くために必要なこと~」

  豊田ヒューマンリソース株式会社 人事サービス部
  事業開発G・人事サポートチームリーダー
  松尾志郎 氏

この研修では、重度の障がいを持ち実際に企業で働く方の、社会に復帰し企業で働くまでのいきさつや、障害者の在宅就業のご苦労や問題点、そして雇用・就労の現状を学びました。講演後には参加者と、これから就労を目指すための問題や課題について意見交換しました。
また、その日の体調や家族の都合等により参加できない在宅就業障害者のために、インターネットによるUSTREAM(ユーストリーム)や、TV会議システム等を活用することにより多くの方が参加できました。

職業意識・マナー研修会の写真

3.在宅就業障害者がその業務を適切に行うために必要な助言又は支援機器の貸与等その他の援助

在宅就業障害者が、業務を適切に実施してもらうために、独自のイントラネットを構築し、その中で、在宅就業障害者とスタッフ間で進捗報告・管理を行い、その都度必要な指導と助言を行うと同時に、その場に他の在宅就業障害者も自由に参加し、そのやり取りを参考に勉強しています。
在宅就業障害者に対する助言・支援の取り組みにおいて、単に業務遂行に関する技術的サポートや助言にとどまらず、より良い仕事をしてもらうためにもコミュニケーションを密にし、重度障害者と在宅就業の課題の一つであるストレスをはじめ、健康管理面も含め、スタッフが在宅就業障害者の自宅へ訪問し、活性化事業の業務を実施しています。

5.就業機会確保等業務又は支援事業に掲げるいずれかの事業を行う者に対し、同業務及び同事業のノウハウを伝達する事業

当法人では、他に先駆けて障害者の在宅就業に関する取り組みを始め、同じように取り組みを検討中の自治体や、全国の機関や団体からの相談や見学に対応しています。
こうした取り組みは、今後も継続実施していく必要があると考えられるので、これまでの取り組みの対応に加え、その場の状況に応じスタッフが対応し、「活性化事業」の中で作成するガイドブックの活用の他に、相談や要請に対しスタッフが責任を持って対応の出来る体制と、Power Point等のメディアによるノウハウや情報の提供の出来るよう取り組んでいます。

6.その他、在宅就業障害者の就業機会の確保に資する事業

障害者就労・雇用拡大セミナー ~制度と事例から障害者の『はたらく』を考える

このセミナーでは、障害者雇用促進法にもとづく障害者雇用施策の概要と現在の状況について、障害者総合支援法における障害者福祉サービスの就労支援関連、および今年度より施行されている障害者優先調達推進法の概要等制度の説明、就労継続支援施設での事例、企業における在宅勤務の事例、在宅就業支援団体の活動事例のお話をいただきました。
アンケートでは、企業・団体及び・行政機関等さまざまな分野からの参加者より、障害者が「はたらく」ための法律や制度に強い関心と、今後の雇用・支援のあり方・関わり方に有益な情報を得られたと高い評価を受けました。また、障害者の就労を支援する事業所、企業で働く在宅就業者、これから働こうとしている障害者にとって当事者の生の話は反響が大きく、多くの問題を抱える重度障害者が「はたらく」ことの意義を認識できたセミナーになりました。

 日時 平成26年1月24日 金曜日 13時30分~16時30分
 場所 ソフトピアジャパンセンター10階 大会議室
 内容

 (1) 障害者雇用について
  「障害者雇用対策の概要と現在の状況」
  講師:岐阜労働局 職業安定部職業対策課 地方障害者雇用担当官
     早崎 章氏
 (2) 障害者の就労支援について
  「福祉サービスにおける障害者就労の概要と岐阜県の現状、
  障害者優先調達推進法の取り組み」
  講師:岐阜県 健康福祉部障害福祉課 社会参加推進係
     課長補佐兼係長 熊崎 博文氏
 (3) 住み慣れた地域で、いきいきとはたらく
  「就労継続支援B型事業所での取り組み」
  講師:特定非営利活動法人ウェルコミュニティ飛騨
     理事長 柏木 真司氏
 (4) 通勤せず在宅ではたらく
  「特例子会社での在宅勤務」
  講師:株式会社 NTTデータだいち ITサービス事業部
     宮田 貴之氏
 (5) SOHOで自分らしくはたらく
  「ITを活用した重度障害者の在宅就業支援」
  講師:バーチャルメディア工房ぎふ 在宅ワーカー
     平田 英毅

障害者就労・雇用拡大セミナー